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***輝け主の栄光***Shine, Jesus, Shine


by lumenchristi
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悲しみの深い淵から

年間第9水曜日  第一朗読 トビト記 3・1-11a, 16-17a
第6回百日連続共同祈願ミサ 41/100日
2009 ICCRS Conference: "Love in Action" at Kkottongnae, South Korea, June 1-9

失明して4年になるトビト。アッシリアの首都ニネベ(現イラク)にいます。
一方、7人の花婿が全員初夜を過ごす前に死んでしまったサラ。
ニネベから東に約600km離れたメディアのエクバタナ(現イラン)にいます。
日本で言うと東京-広島間の距離かな。

二人ともせいいっぱい清く正しく生きてきたのに、
思わぬ不幸に見舞われ、身近な人から辱めの言葉を受けます。
二人にまったく非がないわけではありません。
トビトは昨日見たとおり、自分の思い違いで妻のハンナを責めて追い詰めたのだし、
サラも、女奴隷が「あなたの夫たちが死んだからといって、なぜわたしたちにつらく当たるのですか」
(トビ3・9、以下聖書の引用はすべて新共同訳)
(New American Bibleでは、"Why do you beat us? Because your husbands are dead?"
〔なぜ私たちを打ちたたくのですか?  あなたの夫たちが死んだから?〕)
と言っているので、
自分の怒り悲しみに直接責任のない周囲の人々を巻き込まずにはいられなかったのでしょう。

売り言葉に買い言葉。
悪の応酬047.gif
罪の悲しい現実。

039.gifあるある、あったあった、私にも。

でもこの二人は神に向かって祈ります。
トビトは、「心に深い悲しみを覚え、涙を流し(……)うめきながら」(トビ3・1)、
サラは、「心に深い悲しみを覚えて涙を流し、(……)首をくくろうとした。
しかし思い直して(……)両手を広げて窓のほうに差し伸べ」(トビ3・10-11)、
主の憐れみを宣言し、ありのままの、死にたいとまで願う自分を主にさらけ出し、
それでも主に信頼しようとします。

朗読で省略されているサラの祈り、泣けてきます。

「トビトとサラの二人の祈りは、
栄光に満ちた神に同時に聞き入れられた。
そこで二人をいやすために、ラファエルが送られた。」
(トビ3・16-17)

二人にとって、神とは、
今日の福音でイエスが言われたとおり、

「死んだ者の神ではなく、生きている者の神」(マコ12・27)。

さあ、明日もお楽しみに!
by lumenchristi | 2009-06-03 15:45 | 今日のみことば