「監獄ロック」の元祖はパウロとシラス!?
2009年 05月 19日
復活節第6火曜日 (38/50日)
第6回百日連続共同祈願ミサ 26/100日
『毎日の黙想』(みことばの泉社、FAX 03-5462-8078)
2009年復活節号から今日の黙想(pp. 44-45)を
訳文編集者(私)のコメントを若干加えてお届けします。
代表編集者の承諾済です。
『毎日の黙想』は、米国のTHE WORD AMONG US誌の
「日々の黙想」部分を訳した日本語版月刊誌です。
(待降節号と四旬節号のみ、随想も掲載されます。)
毎日のミサの中で朗読される聖書のみ言葉から
一か所を取り上げて
黙想のヒントになる解説や証しが紹介されています。
定期購読が主体ですが、JR四ツ谷駅赤坂口をはさんで両側にある
聖イグナチオ教会案内所とサンパウロ東京宣教センター2Fでも購入できます。一部400円です。
なお、英語の原文は、上記公式サイトのToday's Meditation からどうぞ。
登録すると2週間無料閲覧、その後は有料。
無登録の場合、掲載記事は読めますが、
日々の黙想は現地時間で当日の分のみ閲覧できるようです。
五月十九日(火曜日)
使徒言行録 16・22~34
エルビス・プレスリーはかつて「監獄ロック」というヒット曲を書き上げましたが、
原文のままですが、正しくは、作詞作曲者はJ.リーバーとM.ストーラーです。
同名の映画で主演し、主題歌を大ヒットさせたのはもちろんプレスリーです。
最終校正前に確認していればよかったのですが、そこまで思い至らず、
失礼しました。訂正し、お詫びいたします。
「監獄ロック」Jailhouse Rockの元祖ならパウロとシラスだ、
と言っても過言ではないでしょう!
なにしろ、二人が賛美の歌を歌って神に祈っていると、
「ほかの囚人たちはこれに聞き入っていた」(使16・25)とあるので、
ちゃーんと聴衆もいたんです。
突然大地震が起こって牢の土台が揺れ動き、囚人の鎖が外れてしまったのですから。
そればかりか、看守は起こった出来事に心を動かされ、その場でキリストの名による洗礼を受け、
家族全員もその夜の内に洗礼を受けたのです。何と強力な賛美でしょうか。
それにしても、パウロがどうやって牢獄の一室を礼拝堂に変えることができたのか、
不思議に思う人は多いでしょう。もしあなたが神のみ業を行っているという理由で
ぬれ衣を着せられ、鞭打たれ、牢獄に入れられたとしたら、
一晩中歌を歌って神を賛美することができるでしょうか。
おそらく神か看守に直言し、不正な扱いに抗議し、それからふてくされてしまうでしょう。
自分の人生に悪いことが起こると、神を賛美するどころか理解することすら難しいでしょう。
しかし、パウロの生活には祈りの習慣が根付いていました。だからあのように行動したのです。
パウロの第一の願いは主をお喜ばせすることでした。
この事件から数年後、パウロはまたもや牢獄にいましたが、このように書いています。
「わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、
今では他の一切を損失とみています。
キリストのゆえに、(……)それらを塵〔ちり〕あくたとみなしています。
キリストを得、キリストの内にいる者と認められるためです」(フィリ3・8)。
パウロはどんな境遇にも満足することを習い覚えました。
いついかなる場合にも対処する秘訣を知っていました。
「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」(フィリ4・12~13)。
困難に堪えるばかりかパウロはそれを喜び、その中で神に栄光を帰することができたのです。
今読者の皆さんの中には本当に受刑中の人もいるでしょうし、そうでない人もいるでしょう。
しかし、私たち一人ひとりは何らかの形で鎖につながれている状況に置かれているはずです。
病気、失業、未解決の家族問題はもとより、
ささいなことでも私たちを怒りと苛立ちの牢獄に閉じ込めてしまうものです。
あきらめないで! まず全力を尽くして神をその慈しみと憐れみのゆえにたたえてみてください。
賛美を神に向けて解き放つと、神は困難な状況のはるか上まであなたを引き上げてくださいます。
「主に望みをおく者は新たな力を得、鷲〔わし〕のように翼を張って上る」(イザ40・31)のです。
「主よ、私は賛美と感謝の内に心をあなたに引き上げます。
良い時にも悪い時にも、どんな境遇にあってもあなたを喜ぶことができますように、助けてください。
どんな時にも私があなたを祝福しますように」。
第6回百日連続共同祈願ミサ 26/100日
『毎日の黙想』(みことばの泉社、FAX 03-5462-8078)
2009年復活節号から今日の黙想(pp. 44-45)を
訳文編集者(私)のコメントを若干加えてお届けします。
代表編集者の承諾済です。
『毎日の黙想』は、米国のTHE WORD AMONG US誌の
「日々の黙想」部分を訳した日本語版月刊誌です。
(待降節号と四旬節号のみ、随想も掲載されます。)
毎日のミサの中で朗読される聖書のみ言葉から
一か所を取り上げて
黙想のヒントになる解説や証しが紹介されています。
定期購読が主体ですが、JR四ツ谷駅赤坂口をはさんで両側にある
聖イグナチオ教会案内所とサンパウロ東京宣教センター2Fでも購入できます。一部400円です。
なお、英語の原文は、上記公式サイトのToday's Meditation からどうぞ。
登録すると2週間無料閲覧、その後は有料。
無登録の場合、掲載記事は読めますが、
日々の黙想は現地時間で当日の分のみ閲覧できるようです。
五月十九日(火曜日)
使徒言行録 16・22~34
エルビス・プレスリーはかつて「監獄ロック」というヒット曲を書き上げましたが、
原文のままですが、正しくは、作詞作曲者はJ.リーバーとM.ストーラーです。
同名の映画で主演し、主題歌を大ヒットさせたのはもちろんプレスリーです。
最終校正前に確認していればよかったのですが、そこまで思い至らず、
失礼しました。訂正し、お詫びいたします。
「監獄ロック」Jailhouse Rockの元祖ならパウロとシラスだ、
と言っても過言ではないでしょう!
なにしろ、二人が賛美の歌を歌って神に祈っていると、
「ほかの囚人たちはこれに聞き入っていた」(使16・25)とあるので、
ちゃーんと聴衆もいたんです。
突然大地震が起こって牢の土台が揺れ動き、囚人の鎖が外れてしまったのですから。
そればかりか、看守は起こった出来事に心を動かされ、その場でキリストの名による洗礼を受け、
家族全員もその夜の内に洗礼を受けたのです。何と強力な賛美でしょうか。
それにしても、パウロがどうやって牢獄の一室を礼拝堂に変えることができたのか、
不思議に思う人は多いでしょう。もしあなたが神のみ業を行っているという理由で
ぬれ衣を着せられ、鞭打たれ、牢獄に入れられたとしたら、
一晩中歌を歌って神を賛美することができるでしょうか。
おそらく神か看守に直言し、不正な扱いに抗議し、それからふてくされてしまうでしょう。
自分の人生に悪いことが起こると、神を賛美するどころか理解することすら難しいでしょう。
しかし、パウロの生活には祈りの習慣が根付いていました。だからあのように行動したのです。
パウロの第一の願いは主をお喜ばせすることでした。
この事件から数年後、パウロはまたもや牢獄にいましたが、このように書いています。
「わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、
今では他の一切を損失とみています。
キリストのゆえに、(……)それらを塵〔ちり〕あくたとみなしています。
キリストを得、キリストの内にいる者と認められるためです」(フィリ3・8)。
パウロはどんな境遇にも満足することを習い覚えました。
いついかなる場合にも対処する秘訣を知っていました。
「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」(フィリ4・12~13)。
困難に堪えるばかりかパウロはそれを喜び、その中で神に栄光を帰することができたのです。
今読者の皆さんの中には本当に受刑中の人もいるでしょうし、そうでない人もいるでしょう。
しかし、私たち一人ひとりは何らかの形で鎖につながれている状況に置かれているはずです。
病気、失業、未解決の家族問題はもとより、
ささいなことでも私たちを怒りと苛立ちの牢獄に閉じ込めてしまうものです。
あきらめないで! まず全力を尽くして神をその慈しみと憐れみのゆえにたたえてみてください。
賛美を神に向けて解き放つと、神は困難な状況のはるか上まであなたを引き上げてくださいます。
「主に望みをおく者は新たな力を得、鷲〔わし〕のように翼を張って上る」(イザ40・31)のです。
「主よ、私は賛美と感謝の内に心をあなたに引き上げます。
良い時にも悪い時にも、どんな境遇にあってもあなたを喜ぶことができますように、助けてください。
どんな時にも私があなたを祝福しますように」。
by lumenchristi
| 2009-05-19 11:39